TORIATE’s blog

創作物の欠片や思考断片、日記

人工香料からシナリオを思いついた「ラスボス」と「主人公」の会話

設定

ラスボス・蓮司博士

主人公・佐藤たかし

ヒロインが二種類いる

自然な方の巨峰

人造のレモン

蓮司博士は人造人間であるレモン

 

研究室の扉を蹴破りついにたかしが蓮司博士と向き合う

蓮司「やあ、たかし君。ついに来てしまったね」

 

たかし「蓮司ーー!」

 

たかしは問答無用で飛びかかるが

それをレモンが止める

 

たかし「な!なぜ、ここにレモンがいる?君は死んだはずじゃ」

蓮司「そうさ、死んだ。だけど君はレモンがなぜレモンなのかわかってない」

 

た「なんだと!お前のような冷酷な人間に何がわかるっているんだ?」

れん「ははは、そりゃーきまっている。私が彼女を作ったのだからね。」

 

た「そんな・・・」

れん「君も薄々わかっていたはずさレモンの魅力、レモンの価値、レモンの素晴らしさとレモンの不自然さにね」

 

た「・・・・(たしかに・・・レモンは明らかに異常だった不自然だった。不自然なくらい優しく健気で。それでいて欠点がなくて。でも、そのどこか歪だった。だから上手くイカなくて失敗していた)・・・だから俺が守ってやろうと・・・でも」

 

レン「君は正しい。たかし君。君がそこまでレモンを好いてくれたこと。私にとっては行幸だよ。これでレモンもより素晴らしい甘いレモンになる」

 

た「甘いレモン?どういうことだ」

 

レン「君の幼馴染の巨峰。君はどう思っている?」

 

た「なんだ?何を言っている」

 

レン「私はね。酸っぱいと思うんだ。人間ってのはね不安定で不完全で誰に対しても優しくあれない。巨峰が君を好きなのはなぜかな?

それはたかし君。君が彼女にとって特別だからだよ。だけど、それ以外の人間にとってはそうじゃない」

た「?蓮司お前は巨峰が好きなのか?」

 

レン「バカにするな!俺はあんな巨乳に興味などない。たかし君、君は「酸っぱいブドウ」のお話を知っているかな?」

 

たかし「グリム童話のか?狐が手が届かないブドウを酸っぱいから取れなくてもかまわないと諦める」

 

れん「それだよ。そして其の反対に「甘いレモン」というものが有る。こちらはブドウを諦めてすぐ目に前にあるレモンを狐が食べて

すごく酸っぱいのに「これは甘いレモンなんだ」と自分を言い聞かせ

食べたという話だ。私は、甘いレモンを作ったんだよ。そして君は

幼馴染を放っておいて私の作った人造人間レモンに心を寄せている。

大成功だ。ついに私は甘いレモンを作り上げたのさ。これで世の中から不幸な人間は消えてなくなる。人造人間のレモンがあらゆる人間を癒やすのだから。」

 

たかし「そんな・・・でも、そんなの不自然じゃないか。みんなが甘いレモンを求めて生きるなんて・・・だって、レモンは甘くないのに」

 

れん「そうだ。でもたかし君。君には甘いぶどうである巨峰がいたのにレモンを選んだ。これが全てなのさ。なんなら君は巨峰を今から選ぶが良い。巨峰は君には優しい。でもいつまでも優しくはない。君が気に入らないことをしたら怒るし。別れることもあるだろう。でも、人造人間のレモンにはそれはない。これは素晴らしいことなんだよ」

 

たかし「・・・・・・だけど・・・だけど・・・其のために多くの人間が犠牲になってきたことわかっているはずだ。いったいレモン造りのためにどれだけの人間が死んだと思っているんだ」

 

レン「君の悲しみはよく分かる。だけど世の中が良くなるためには犠牲がつきものだよ。仕方がなかったのさ。そしてこれからは報われるんだよ。せいぜい弔ってやれ、メロンのこともイチゴのことも。彼女立ちの犠牲は尊かった」

 

たかし「・・・ふざけるな!ひとでなしめ!人の命をなんだと思っている」

 

レン「ははは、バカなのは君だよ!一体今までどれだけの男たちが苦しみ悲しみながら死んでいったともう。一体どれだけの女たちが悲しみながら死んでいったともう?わからないか?君のように選ばれた人間以外は間引かれてきたという現実を?君の自然主義によって多くの人間が犠牲になってきたことを」

 

たかし「・・・・でも・・・それはそいつらが頑張ればよかっただけで、そいつらの問題で・・・・俺は俺で努力したんだ」

 

レン「ああ、そうだ。君は凄い。だから巨峰に好かれている。だけど

君がもし自堕落になってもレモンは君を愛してくれるよ?なあ、レモン」

 

レモン「ハイ、博士。レモンは誰でも愛します。たかし君、私はあなたのことを愛してますよ」

 

たかし「やめてくれ・・・レモンは死んだんだ」

 

レン「ははは、人造人間は均一で調和が取れている。君が死なせてしまったレモンはもういないがこうして其のデータからさらに改良されたレモンが今ここに居る。ならそれでいいじゃないか。このレモンを愛したまえ」

 

たかし「・・・・・・・・・おれは・・・」

 

巨峰「何をやっているの!たかし!」

 

たかし「巨峰!」

 

き「もう、友達をだれも犠牲にしない。それを忘れたの?」

 

レン「まったく。君はいつも邪魔をするね

 

たかし「蓮司。君はそれでも償ってもらうよ。メロンの敵だ」

 

れん「そうかい・・・実に残念だよ。さあ、こい」

 

たかし「うらああああああ」

 

レモン「博士!」

 

博士をかばうレモンが死ぬ

 

た「うわあわああああ」

 

れん「レモン・・・君は・・・」

 

レモン「私は誰も愛してます。だから博士が死んでほしくもないです」

 

き「なんて・・・ものを」

 

た「レモン・・・・うわわ」

 

れん「馬鹿馬鹿しい。何を動揺しているレモンはまた作ればいいのに。何を悲しむ」

 

れん「君たちに正義なんてないんだよ。」

 

巨峰とたかしは拘束された。レモンによって

 

れん「君たちは材料になる。レモンのね」

 

そういって蓮司は立ち去りレモンたちは

たかしと巨峰を監獄ではなく外へとつれだした

 

たかし「なぜ?」

巨峰「どうしてたすけるの?」

 

レモン「私は誰でも愛します。あなた達を憎んでいません。これで蓮司博士におしかりを受けても構いません。私はそういうふうにできています」

 

た「君もこんな場所から逃げよう。自由に生きよう」

 

レモンは首を振り目の前の川の土手を指した

れ「あの土手に何が見えますか?」

た「くさだ」

れ「実は半年前まであそこは花壇だったんですよ」

た「え?」

れ「だれも手入れしないからもう雑草に埋もれて花は散ってしまいました。花が綺麗にさえけるのは人間が他の草を殺しているからです。

そうしないと花は自然に自由に殺されます。」

 

巨峰「そう・・・わかったわ。いきましょ」

たかし「・・・ああ」

 

レモン「さよなら・・・自由に生きてください」